自信をもつ事 vol.3

母と娘
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GWには地方の国際コンクール予選本選(D)がありました。忙しいことと、難曲であきらかに間に合わないことで、あまり乗り気でなかった娘を説き伏せてまでエントリーしたのは、単純に私が興味を持っているコンクールであったことと、地方地元のピアニストに伴奏をお願いしたので、いつもと違う目線で音楽が作れるかもと思ったからです。
新幹線代がかかるので、予選は私は行きませんでした。難曲でトラップだらけ、むしろトラップで出来ているような曲なので、娘の中で、ここが弾けたら今回は良しとしようみたいなのがあったようで、自分の中の課題をクリアして予選も通過して、前向きな講評もいただいて帰宅しました。

本選は3日後。
伴奏合わせのため、先に行かせ、私は別の新幹線で現地へ。
聞いてはいたけど、このコンクールもホールではなくスタジオ審査。コロナで関係者の演奏しか聴けません。いやぁ、ここのスタジオは特に響かなかった。みんな同じ条件とはいえ、やっぱりホールで弾きたいし聴きたいよね。難曲を2ヶ月ってこういうことかという演奏ではあったけれど、技巧部分以外を丁寧に歌い上げるところは娘なりにかなりのこだわりが見えました。諦めとは違う、現状の自分を飾る事なく出している。そんなふうな演奏でした。講評には「自然体でありながら、情感が伝わってくる」そのように書かれていました。時には背伸びも大事。だけど、ずっとずっと背伸びをしすぎた。一つまた、重いものを下ろした気がします。
結果は数時間後、グランプリに見知った男の子が選ばれて、娘は1位をいただきました。

続く。

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