娘が大学生になりました vol.6

人生
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2次試験から通過合否までは3日ほどあったでしょうか。
もう弾くものは弾いたし、3次試験までにすることといえば、ピアノとソルフェージュ、音楽理論でしょうか。
「楽しかった」2次試験を思えば、この3日間は穏やかに過ごせる見通しなのですが、
帰宅してからは、ネガティブな脳内すり替えが行われたようでした。
「楽しかっただけで上手く弾いたわけじゃないし」と言い出し、
1次試験結果待ちのとき同様、もしかしたらそれ以上のネガティブテンションで数日過ごしました。

私はこわくて1次試験のときも2次試験のときも入試サイトは開きませんでした。
娘の自室から「準備して東京行くぞ!!」と聞こえたということは、通過したということ。
3回目の荷造り。その日のうちに出発。
終わりもやっと見えてきました。

3次試験は本当かどうか、噂に過ぎませんが、
共通テスト以外はあまり重要視されないとか。
その割には3次試験でも思うより人数が減りました。

3次試験から5日後、最終合否発表、無事合格しておりました。

始まりから終わりまで16日間、その間にあった高校卒業式にも出れませんでした。
練習もメンタルも大変ではありましたが、それより2人でいるのにお互いが孤独だった、
それが堪えたなと振り返っています。
練習やメンタルが良いように続いていても、これまでの負の経験がフラッシュバックし、
このままいくわけないと私も多分娘も思ってしまいますが、
負の経験は負の経験のままではなく、それを活かせるだけの積み方をしてきた事を、そろそろ信じても良さそうです。

音楽に正解はないと世間は言いつつも、コンクールや試験では“結果”として、正解のようなものがあり、自分を見失うことが多々あります。
特に娘のように、自分の音楽を持っていて、自分の音を研究する音楽家にとっては、
時に潰れていってしまうでしょう。
実際に波のような18年を歩んできましたが、自分の底が見える事があっても、頭上にある光に向かいたい気持ちは常に持っていた事が、潰れずこれた理由かなと思います。

娘の代、ヴァイオリンは45人受験して
1次試験で29人、2次試験で24人、
3次試験で19人になりました。

こうして藝大受験というビックプロジェクトを成し遂げることが出来ました。

長くお読みいただきありがとうございました。

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