vol.1からの続きです。
小2Boyが単独で2つのコンクールを受けました。1つは大きな成長は手に入れましたが、残念ながら最終キップは手に入れることが出来ませんでした。
もう1つは先へと頑張っているところです。
今年は今のところ、彼のステージを全部見ました。
vol.1の記事にも書いた通り、ヴァイオリン演奏は性格、そして生活に直結しています。
練習やレッスンで、挨拶も曖昧なまま音を出していると、ステージの上でもお辞儀も曖昧なら、曲の始まりも曖昧、フレーズの終わりも曖昧で、休符もあったかなかったか。
みたいな演奏になるのは当然なのです。
レッスンで萎縮して欲しくなくて、そこについて語ることはあっても、徹底することは私はなく、ただ、レッスンで弾けない所を習うのと同等に、演奏スタイルにも音にも影響が大きいことになるべく早く自ら気がついて欲しいと切実に思っていました。
誤解ないよう言葉を足しますが、この小2Boyが曖昧だったということではなく、生徒さん全体の話です。でも、彼が真っ先に私の想いを信じてくれたと彼のステージから感じています。
迷いなく胸を張って登場し、空気で後ろのピアニストのタイミングをキャッチ、
五感を使ってピアニストの準備が整うあいだのお辞儀の間はスマートで、
もうそこまでで、客席は全員が聴きたい想いで一致したのがわかりました。
気遣い、タイミングの良い所作は音にもフレーズにも音楽にも現れ、
演奏後のお辞儀は、プラス1秒に客席への敬意が感じられました。
帰り際はレディ(ピアニスト)をリードしていて、
きっと本人は、小2らしく「え〜なんのこと」と深く考えた行動ではないと思いますが、
センスが良いのだろうと本当に感心しました。
そして、音が変わり、フレーズが変わり、音楽になり。
私の想いを実証してくれました。
振り返れば、コンクール歴3年の彼は、ずっと調子よくきたわけではなく。
今年どうしてチャレンジするのと聞いた答えは「もっと上手になりたいから」
継続していくことは簡単ではないから、そこも金メダルですね。
夏、最後の彼のステージには、皆勤賞だと勝手に思ってたパパさんが不在で、機転をきかせて私が動画を撮りました。(撮影オッケーのコンクールです)
後から見返してみると、画面に映る他の保護者さんたちの頭が、彼の奏でる8分の6拍子に合わせて微かに揺れてました(^^)
秋から冬へも、駆け抜けていきましょう。
〜番外編〜
8月の短い帰省の間に、娘が子どもたちへレッスンをしました。
コンクール弾き合い会後のワンポイントレッスンでは、子どもたちに接する娘を見て、笑顔をたやさず、興味を持ちやすいテーマを選び、心に届きやすいトークテンポで、感心しました。
翌日はワンレッスンしっかりと受け持ち、
音楽室から出てきた子どもたちは、誰しも特別に秘密の呪文を教えてもらったみたいな顔をしていました(^.^)
すぐに呪文を忘れちゃった子もいたけど、またゆっくり思い出そう。
難しくなさそうに見えて、子どもたちへのレッスンって向き不向きあります。
娘は2年くらい前から、カンフル剤的なものを入れたい時にレッスンに登場してましたが、
学生しながら、国内外で仕事もするようになり、伝える力にプラスして、手応えなかったらじゃあこっち!みたいな切り替えスピード、柔軟さ、話術の引き出しが増えたように感じ、頼もしかったです。
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