少し寝かさないと書けなかったこと

コンクール
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夏休み真っ盛り、久しぶりに母業をしました。
その2ヶ月前の予選の時は、1人で行くのかと思っていたステージに、「着いてきて」と言われ、あまり心の準備がない中着いていった時は、彼女の演奏を「愉しめる」まであともう一息?まだ二息くらいかしら?と感じたのに、
本選のこの日は、なんだか久しぶりによく分からない感情に取り囲まれました。

けっこうきちんと、ホールリハや練習室や、時間を取ってくれていて、
開演2時間以上前に現地到着。
待っている間、「純粋に楽しみだね!」と言い切れる夫が心底うらやましく。

今回の選曲はワックスマンのカルメンファンタジー。
コンクールでも何度か弾いたし、
高校の公開実技試験、卒業演奏会、初リサイタルなどなど、高校生の時から、大切な局面で弾いてきた曲です。
何しろ派手で目立つ曲ですが、当時から娘はこの曲を“超絶技巧曲”の部類にいれるのを疑問視していて、
“歌”の部分の表現を常に考えていたように思います。

何度も聴いてきた娘のカルメンだから、どんな流れかはすぐに思い浮かびます。
だけど、その日のカルメンは違った。

タバコ工場、酒場、奔放な恋愛。
そんなオペラのカルメンの世界が、きっと誰の目にも見えたはず。

曲展開で言えば、文字通りクライマックスは最後だけ。
そこに向かって、ストーリーが立体的に組み立てられ、誰もが物語に入り込んだはず。

初めて、録画できないことが悔やまれました。
が、だからこそ、心に焼き付くのだなとも思っています。

聴きながら涙が出ました。
娘の成長に。を通り越して
音楽の素晴らしさに。

たくさん書くと薄くなるので、ぐっと堪えてこの辺で。

現実と想いに納得できない乖離があったので、お蔵入りさせようと思っていた書きかけの記事、その時の感情をやっぱり残したく、下書きから引っ張り出しました。

生徒さんもご家族と応援に駆けつけてくれました!

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