東京ムジカーザでのリサイタル

ステージ
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今回も娘の若き師匠のおかげでDUOリサイタル開催が叶いました。
お越し下さった皆様、ありがとうございました。

娘のプログラムは、
ベートーヴェン ヴァイオリンソナタ4番
フランク ヴァイオリンソナタ

ベートーヴェン4番は同級生の演奏を聴いて弾いてみたいと思って、
フランクは嫌いな人はいないと思いますが、
高校の時から取り組む充分な時間が取れず、先送りになっていました。
人との縁と同じように、出会うべき時に曲と向き合う時間がやってくる。
今で良かったんだなと思える演奏でした。

離れて暮らして1年、聴く度、音楽という輪郭がはっきり見えてくる。
今の娘の音色は喜怒哀楽の“喜”の色が前より圧倒的に増えたように感じます。
要らないものは削ぎ、慈しむべき音は大切に愛で、素直に真っ直ぐ、聴衆を置いていかない演奏は娘の生き方そのもの。
1番変わったなと感じたのは高音の伸びです。
体格は変わっていないのに、安定性やパワフルさが変わる為には、かなり研究したことと想像します。
全体を見通すことに長けているので、ソナタは向いているとも感じました。

昔の私は娘の演奏中は、コンクールでも演奏会でも
ハンカチを強く握りしめ、一瞬でも目を離したらミスをするのではないかと目も離せず、
周りに気など配れる状態ではなかったのに、みなさんが聴きにくくはないか、どのような反応かなど客席全体にアンテナを張って、見守れるようになりました。

親戚従妹達も応援に来てくれました(^^♪

翌日は大阪から来てくれた両親と共に、品川プリンスホテルでお茶したのですが、
2年前、浮上出来ずもがいていた頃、東京でのコンクール結果が出ず
「音楽が大好きになってしまったから、辞めることができなくて辛い」と泣いたホテルがすぐ近くでした。どうにも出来ない想いを抱えて登った坂を、2年経ち、自信をつけた全く違う面持ちでまた登るなど、想像も出来なかった。
あの頃があったから今があるなんて綺麗事、認めたくないけれど、きっとそうなんだと思います。

大阪から聴きにきてくれた私の両親と一緒に。

娘は私に、「演奏会の時、ママにはいち観客でいてほしい」と言いました。
緊張で倒れそうで母親の役割すらも出来てるか怪しかったところから、今は少しだけ自己満足のマネジメントらしき気配りが出来るようになりました。
そこも手放して、いち観客になれるのはすぐそこな気がします。

本人ほどではないですが、音楽家を育てる上で、メンタル面は本当に大変でしたから、
今、愉しむパーセンテージが増えてきたことは、大変を乗り越えたご褒美だと思っています。
これからもご褒美が増えていきますように。

翌々日は、なんと、19歳の娘の初お給料で、築地の海鮮丼をご馳走になりました。
頼もしい限りです。

ネタが大きい! 次は夫も連れてきたい!

お教室の方では、数件体験レッスンをしました。
ご縁があった方も、ご縁がなかった方も、みんなが音楽を楽しめますように。
ここから先、夏に向けては生徒さん達のコンクールシーズン、体力つけて全力サポートしなくては!
( `ー´)ノ

二人とも素晴らしい演奏ありがとう(^^♪ お疲れ様でした。

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