ある日のレッスンの合間、顔を合わせた娘が言いました。
「レッスン室からいい音聴こえるね。気になる所があって直したらもっと良くなりそう。」
私は常々、スピッカート・ヴァイオリン教室の生徒さん達にとっても、娘にとっても、時には私の立ち位置を娘に変わってみたらものすごく良い影響があるんじゃないかと思っていました。
元々、将来“教える”という選択肢は彼女の中には無く、その理由の一つは“向いてないと思うから”。
音高生活3年目、オケや室内楽をまとめる学年となり、聞く側に上手くなりたい気持ちがあれば、自分の言葉で音も弾き方も変わっていく事に気がついて、“教える”ことへの考え方が少し変化したようです。
すぐさま私は、娘の了承も得て件の生徒ママにご連絡しました。「もし良ければ娘のレッスンを受けてみませんか」
今から思えば、嫌でも断れないですよね(笑)でも、生徒様は娘の演奏会にいつも足を運んで下さり、どのように弾き、どのように音楽を想っているのかご存知なので、きっとこの提案を喜んでくださると疑わずご連絡しました。
娘はひたすら、「いいのかな」とつぶやいていましたが、娘の師匠の一人は今回の年齢差と同じ5歳差。良くしていきたいと思うのに年齢は関係なく、むしろ、悩んできた道は記憶に新しく、共感出来る部分は若い方が多いと思います。
セッティングしたレッスン日当日、生徒さんの練習中の曲を「難しいよねこれ。」と言いつつおさらいし、私の注意の方向性を確認し、ドキドキとワクワクが混じった顔で生徒さんと共にレッスン室に入っていきました。
時間が過ぎ、出てきた娘は不安と高揚が入り混じった顔をしており、対して生徒ママは「鳥肌たってる」と興奮しておられ、肝心の生徒さんは帰宅後、「わかりやすかった、頑張って復習します」と連絡をいただきました。
生徒さんへの刺激も娘のアウトプットも大成功だったと思います。
双方の満足により、生徒さんが受ける某オーディション日までに2回目をセッティング予定です。
写真は全く関係ないんですが、今月頭の私のBirthdayに娘からプレゼント。和食好きな娘の「美味しいご飯を作ってね」の気持ちらしいです(^^)
娘のお仕事
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