体験ラッシュでした

体験レッスン
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娘が東京暮らしになり、主婦業だけでなく母親業も楽するつもり満々の春、
不思議と自分の時間を持って少しのんびりしょうかなという気持ちの時に、ご縁が出来る気がします。
5月の体験が4件。
みんなとご縁をいただきました。

5歳のMちゃんは背も高く、お顔つきも振る舞いもしっかりしていてついつい幼稚園児ということを忘れてしまいます。
体験レッスンのときには、質問ある?と聞くと
「調弦はなんでラの音から始めるの?」と
感心するようなことを聞かれました。
これは次に会うまでの私の宿題になり、
Mちゃんの宿題は新しく買う楽器のお名前を決めておくことになりました。
GWに一緒に楽器を選びに行き、
色の赤いヴァイオリンが気に入って
これまた感心するようなイタリアンなお名前を楽器につけてくれました。

中1の(これまた)Mちゃんは、大人しそうに見えるし緊張しやすそうだけれど、
彼女のペースで待ってあげると自分の意見も言えるし頑張り屋さん。
こちらも先日一緒にフルサイズの楽器を選びに行きました。
9艇並んだ部屋に入って、すぐ手前にあった濃い茶色の楽器にすぐ目がいき、「カッコいい!」と一目惚れ。
全部の楽器を試奏して、他に音がいいのがあるのはわかっているけど、一目惚れの楽器についつい目がいってしまう。
それも含めて3艇借りて帰りましたが、
お家で恋から覚めたみたいです。
良い音のイタリア楽器を選びました。

生徒さんのご紹介で体験に来られた小1のKちゃん。
練習曲のカイザーが好きなんだって。
私も練習曲好きだから、お仲間出来て嬉しかった。
体験の日の1番の収穫は正しい楽器の構え方が分かった事。
正しい事を継続するのは大変だけど、次のレッスンで覚えててくれたら嬉しいな。

ホームページからご連絡下さったメールには
「1ヶ月独学でしましたが、分からなくなってしまったので、体験ではなくレッスン希望します」とあった、Nさん。

文面から同年代かなぁと想像していたのですが、お会いしてみたら若かった!
まずは独学を始めるきっかけなどお話をうかがいました。
お仕事で辛い時に、パッヘルベルのカノンを聴くと気持ちが落ち着いた。
ヴァイオリンで弾けたらいいのにと思って、詳しい方に手伝ってもらって楽器を買ったとのこと。
辛い時の癒しがヴァイオリンであったこと、
どのくらいの辛さだったかというか、ヴァイオリンでどのくらい癒やされたのかは、彼女の表情からも推測できたし、
私の注意に対する真摯な眼差しからもよくわかりました。
45分のレッスンの中で、ボウイングを直し、
左指の押さえ方を直し、
テキストがないと仰るので、その場できらきら星を練習しました。
ピアノ伴奏をつけて2度弾いた後、振り返ったら、彼女の可愛らしいお顔に隠せない感動と救われた歓び、泣き出しそうな感情が混ざっていました。
久しぶりに私も満たされた45分間。
彼女の表情が頭から離れない数日です。

よく「音楽が嫌いにならないよう、楽しさ優先で」と体験レッスンのときなど保護者の方から言われる事があります。
きちんと弾けるから楽しめるわけであって、
きちんと弾く為に基礎と練習は大事。
そこが解離してしまっているいいとこ取りみたいなお話はよく聞きます。
ご家庭の想いですし、体験の時から難しいお話はしません。
Nさんのレッスンをして、当たり前ではありますが、
受け取る側が受け取る気持ちでいないと、
講師の注意も話も入ってはいかない事を改めて思いました。
お子様相手の場合は、受け取る気持ちが出来るのを言葉を尽くしてひたすら待っています。
そして、受け取るには練習による余裕も必要で、練習はやはり、ご家族のご協力が必要なのです。
お家で練習の時間を確保してあげ、レッスンに向かわせてあげないと、
レッスン時間で弾けなくて嫌な思いをするのは子供たちです。
当初の「楽しさ優先」はこれでは到底叶いません。
Nさんのようなキャッチボール出来るレッスンが増えると嬉しいなと思います。

東京で暮らす娘は、高校時代は「教える仕事なんて!」という感じでしたが、
最近は教える喜びに目覚めているようです。
カエルの子はカエル。。になるのでしょうか?
今日はレッスンでこんなことがあって…などの話を興味深く聞いてくれるようになり
嬉しくもあります。

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