昨日、娘の音高合否発表でした。入試から発表まで3週間強。
今回も娘の望む通り、私はスケジュール管理と楽器管理だけの、娘のFight。私の不安が伝染しないだけで、なんと日々伸び伸び音が出ていることか。そして、実技入試当日、私の元へ戻ってきた娘の充実した表情。娘が「出来た」というのなら大丈夫なのだろうと、こんなに確信を持てた本番は未だかつてありませんでした。
相変わらず私生活は、何にもしないし、何にも出来ない娘だけれど、音楽だけはやっと、自分の選択、自分の考えを持つようになりました。それまでは娘と運命共同体のように、共に練習し、レッスンを受け、傷付き不安に苛まれるのが私の使命だと思っていましたが、娘が先日言いました。「息子は分からないけれど、娘は親が思うよりずっとしっかりしてるよ。これからはマスタークラスも沢山受けてみたい。ママの仕事は情報
収集と費用捻出だよ。」情報収集はあなたの仕事と思いますが…。
続けていればきっと、その子それぞれの時期に道が開ける。でも、盲目にその道を塞いでしまうのはやはり母親だと感じるのです。愛ゆえだから、悪気は全くないのだけれど。私も危ないところだった。
今回のFightはコンクールと違って、割と長い未来がかかっているので、介入しないのは賭でした。でも、願った未来への切符が自分の力で手に入り、娘の自信にも繋がったことと思います。
春からは全ての音楽が学校で集結するので、10年以上通ったピアノの先生とも、2年しか通っていないけれど1番濃密なレッスン時間を過ごしたソルフェージュの先生とも、娘の重くなった音楽への気持ちを解きほぐしてくれたヴァイオリンの現師匠ともお別れになります。音楽は実生活に密着しているという私の考え通り、技術以上に精神的にもたくさん助けて頂いて今の娘があります。
今以上に音楽を愛せる3年間を過ごせますように。
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