娘が大学生になりました vol.4

受験
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1次試験のたった一つ良かった事は、試験部屋の外に音がもれてこなかった事。
前の受験生の音が聴こえない事は大きなメリットでした。

娘と深く付き合いがない方々は、見かけや振る舞いからメンタルの強い子という印象を受けるようです。レッスンを重ね、コンクールの報告や学校の実技試験の様子を知るにつれ、各先生方は娘の本番メンタルがとても弱いことを知っていき、今回の受験もレベルや技術ではなく、メンタル面を心配下さっていました。

1次試験合否までの間、どんな演奏をしたか記憶になくとも、合格してると仮定して2次試験の練習を進める中、娘は先生方のお一人にオンラインレッスンをお願いしました。
このタイミングでレッスンを受ける事は一か八か、2次試験まで数日でダメ出しをされれば、修正以前に気持ちにかなりのダメージを受けるのは娘も承知の上、今弾いてる解釈があってるのか間違っているのか知る方を選びました。

娘のメンタルを1番に心配し、理解して下さっている先生は、オンラインで一通り聴いて、「よく弾けてるよ、これ以上練習したら面白さがなくなるから、もう練習やめて散歩でもしろ。」とおっしゃり、後は雑談や、ルームツアーでレッスンを終えました。
ほんとのところは、駄目な箇所は山程あったと思います。
この適切な対応には本当に本当に感謝しています。
1次試験と同じ事をもう一度体験するんだと覚悟していたけど、
この先生のお言葉で、娘は別人のように楽になったのです。

1次試験結果は2次試験の2日ほど前の午後、無事、自分の番号があり、高校に報告の電話をしました。
娘が電話口で報告すると、担任の先生が喜んでいる声が聞こえます。
アップダウンしてしまう私の感情が、娘に影響しないようにと感情を押し殺す事が身についてしまった私は、この結果にも素直な感情が出てこなくなってしまって、
担任の先生の喜びが有り難く、また羨ましく思いました。

またスーツケースに二人分の荷物をまとめて翌日、東京へ前日入りです。
気持ちは持ち直したものの、二次試験はバッハ無伴奏とチャイコフスキーのコンチェルト。
全部弾けば一次試験の倍以上の時間、緊張を味わうことになります。
プラスしてチャイコフスキーは、当日初めましてのピアニストと直前数分合わせのみで試験を受けます。

次回に続く…。

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