娘の入学式

二条城近くの葉桜 日常
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 各学校、入学式も始業式もなくなる中、娘の進学する京都の音楽高校は短縮した上で入学式も始業式もありました。公立高校ですが、越境可能な学校で、生徒の半数は他府県からです。

わざわざ、緊急事態宣言後に集まる意味があるのだろうか、状況が良くなってからでよくない?そう思ってました。でも出席してみると、先生方が入学式の開催にこだわる訳がわかりました。ここから少なくとも1ヶ月は続く休みが、クラスメイトと会えたこと、自分の所属がはっきりしたことで、前向きなものに変わりました。
音楽高校なので、授業以上にオケは出来るのか、レッスンはどうなるのか。学校の人数は少数ながらも、3密を避けるという点では、オケの練習は出来ないし、決まっていた本番も出来ない。レッスンも弦はまだしも、声楽や管楽器はよく考えないとならないと校長先生はおっしゃっておられました。
ピアノもアルコール消毒は鍵盤を傷めるそうですね。

始業式では楽譜の書き起こしの出来るアプリのインストールを勧められたそうです。私は普通高校に通ったので、高校からそんな事に取り組むということにとても驚きました。
それからこの日、クラスメイトや先生方と関わった事で、娘は進みたい道が見えたそうです。今まで音楽家として進んでいくことは受け入れていたものの、具体的なものが見えず、不安であったと言います。初めてその事を聞いたのは彼女が中2の時。夫に話すと

「そんなもんやで。俺ら中2の時に将来なんて考えてなかった」

その通りです。それでも娘の周りではこの歳から「ソリストになりたい」と話す友達もいて、音楽を続けていたら見えてくるとは思えなかったのだろうと想像します。短時間でもたくさんの前進があった入学式。これからは週1回、2時間登校とのことですが、これもまた状況が悪い方に変わる可能性は大きいです。

そして、たくさんのコンクールが中止になる中、全日本学生音楽コンクールの課題曲が発表になりました。高校生は予選がパガニーニカプリスよりNo.24。中1で弾いた娘ですが、これを完璧にとは至難の業どころの騒ぎではない。
本選はシベリウス2、3楽章。過去2度、弾きたいと当時の師匠に頼んで、「まだ早い」と即答された、永遠の憧れシベリウス。(1番憧れているのは1楽章ですが。)複雑な心境も持ちつつ、テンションは上がっている様子です。
今のところ、受けようと思う年の課題曲楽譜は大抵手元にあり、助かっています。特に今年のこの状況では楽譜を購入に外出したくないし、そもそも開いていないし、ネット購入もすぐに在庫切れになります。海外からの輸入も現状難しいだろうし。こういうのも運のうちかな。

入学式の日の桜。葉桜になっていましたとっても綺麗でした。

二条城近くの葉桜

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