コンクール・演奏会・発表会 vol.3

ステージ
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お題から脱線中です。
前回からの続き、弓に巡り合った話です。

楽器を持ち歩いていることが多い中、スケジュールが合わない事が多く、メイン以外に2箇所の工房にお世話になっています。

メインの工房に伺いました。
毛替えの頻度、毛の摩耗具合などから、どのように弾き、どのような弓が好みか考え、ご用意くださったみたいです。
少し弓を知っている方なら聞いたことある銘柄が何本かあり、
娘が興味を示した弓は、特徴や、製作者の歴史なども説明して下さいました。
最終的に「きっとこれにする!」と言った弓A
レスポンスが非常に良くて試奏の時点で軽く音程が取れた弓B、
説明下さったお店の方の一押しの弓C、
この3本をお借りしました。
どれも名前を知ってる弓です。

ルンルンで帰宅しましたが、今までの例外でなく、気に入った弓Aは「あれぇ?」という結果になりました。
その日の夜、娘が「ねぇ、弓Bすごいよ」

今回は率先して意見するのは控えようと思っていたので、ここで初めて、
そのすごいという弓Bを私も弾いてみました。
衝撃でした。
レスポンスが良すぎて左指が追いつかない。
それから、特徴的なのは幻想的な音色。
一気に虜になったし、これが我が家に来るんだ!興奮しました。

が。。翌日だったか翌々日だったか「弓Bは買わない」と娘が言い、話を聞いてみると
「弾いてて疲れる」と言うのです。
割と大きなショックでした。
数日じゃわかんないんじゃない、慣れるよと言えば、娘は飲み込み承諾したかもしれませんが、娘が使う弓、100%意向に従うつもりで弓探しを始めたのです。
悲しみの中、お返ししました。

返してから自分の弓で練習していた娘は、やっぱり弓Bのことをずっと考えていたようです。
もう一度工房に弓を見に行く機会があり、その時にもし残っていたら。
残っていたらもう一度借りようと2人で決めました。

弓Bはまだ工房にあり、他も試奏した結果、今度は、弓Bだけを借りて帰りました。
弓Bを買うか買わないか。
他と比べるのではなく、その事だけを数日考えました。
私は相変わらず惚れ込んでいて、娘は、この時点では妥協するか否かと言う風に見えました。

妥協したのか納得したのか、借りてる期日の中で購入が決まりました。
決めてからもまだブレている様子で、そういう気持ちって弓や楽器に伝わるんですよね。
幻想的な音色すらどっかいっちゃったというのです。
期待し過ぎているのかもしれません。
全てを叶える弓などないのです。

学校で公開レッスンがあり、購入予定なので弓Bで受講しました。
この日、弓にも覚悟が必要だろうと思い、娘が公開レッスンを受ける時間までに支払いを済ませ、晴れて娘の弓にしました。
公開レッスンが終わった娘からは「弓B、ホールで豹変したよ、すごい音量鳴ったし、音がとても綺麗だった」

もちろん、弓を替えて、今まで通りには弾けません。
その弓に合わせてたくさんの事を変えていく必要があります。
まだまだ試行錯誤している段階ですが、
娘の中で大切な弓になりました。
スピリチュアルな事を言うと、弓や楽器にも心があります。
この家で、この持ち主に、受け入れられると思えば全力で応えようとしてくれるし、
使う側も、弓に歩み寄り、理解しようと思う気持ちが必要なのです。
人間関係と同じだなと改めて思います。

脱線終わり、次回は2週間経ってしまった発表会について書きます。

今年の夏もお庭のブルーベリーが豊作で、2度ブルーベリーチーズケーキを作りました。

自家製ブルーベリーパイ
駐車場脇の植え込みのブルーベリー。今年も豊作でした。(*^^*)

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