コンクールと講評

レッスン方法
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夏の終わり、スイスのバーゼル国際ヴァイオリンコンクールに3人の生徒さんがエントリーしました。
動画審査で、他のコンクールのホール練習も兼ねて、みんなでホールを借りて撮影しました。
その中で、中学生1人が入選しました。
娘は順位もつきました。

収録中の夫。娘の成長と共に録音・録画担当。流石に手慣れてます。

メールで各自に英語の講評が届きました。

一概に言い切りはもちろん出来ませんが、
なんとなく、日本の講評は「本人もさすがに分かってるでしょ?」みたいなことは書かれないことが多いし、占いのような当たってはいるけれど割と万人に共通?みたいな講評も多い印象で、それをレッスンで具体的に噛み砕く作業が必要に思います。

今回の講評は、色んな意味でズバッと的を得ていて、その後のレッスンにとても繋げやすく感じています。

中学生のKくんはイントネーションへの講評がほとんど占めていて、
私も普段から感じていただけに、成長への糸口がはっきりしました。
そして、入選というお知らせにより、停滞していた気持ちにも変化があったように感じます。

小学生のTくんは練習しても続く細かな注意に少しへこんで消極的になっていた時期で、
講評には表現と解釈の改善とあり、
多分、気持ちが前向きであれば違った講評だったと感じています。
練習によりテクニックは良い方向に向かうかもしれないとも書かれており、
この講評をいただいた後のレッスンは毎週、表情も音も明るくなりました。
頑張れば可能性がある。
素直な心が受け取った証ですね。

小学生のNくんは、姿勢も右も左も直さなくてはならず、たくさんの練習が必要と、
ここまではっきりとは誰も書いてくれないだろうという真っ直ぐさで書かれていました。
まだ小学低学年なので、一つずつ取り組もうとお約束して頑張っています。
Nくんは他コンクールで予選本選と通過し、全国大会を控えていて、
そういった別の成功体験があるので、講評にも後ろ向きにはならず、前向きに受け取れたと思います。

どの子達も他のコンクールやレッスンと合わせて、この講評がうまく作用して、
エントリーして良かったなと思えています。

娘は改めて撮った動画ではなく、とある授賞演奏会の動画でエントリーしました。
授賞の喜びに勢いのある演奏ですが、割と初めの方で連続してハイポジションの音が裏返っていてけっこう目立つのです。
提出は迷いましたが、出さなければ何も得られない。

日本の講評では点数はガッツリ引くけど、講評には書かれないことも多いのではないでしょうか。
今回はワイルドで慎重さにかけているとしっかり講評されました。

どの講評もはっきりしていて、だからこそ、「良くなる可能性がある」とか「たくさんの練習が必要です」とか書かれてあると
改善にも信じて希望を持てました。
後は周りにいる大人次第、子供たちの芽を潰さないよう、アメとムチの出すところを間違えないよう進んでいきたいものです。


追記…娘のDUOリサイタルから早くも1ヶ月!
あの日、私は場を取り仕切ってくださった娘の若き師匠から「次は単独リサイタルを開く」と宣言されました。
お気持ちだけでも嬉しいなと思っていましたが、実現するようです。
詳細はまだまだ未定、来年の4月東京で。ということだけ決まっています。
地元大阪の次は東京デビュー。
DUOリサイタルで、たくさんお越しいただいた、生徒の皆さま、卒業生達のおかげで次に繋がりました。
お礼申し上げます、ありがとうごさいました。

ご来場ありがとうございました。これからも精進します♪

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